札幌にある法人向け生命保険が得意な保険代理店(株)ぶらんけっと のブログです。
多くの企業が決算を迎える3月、世の中は保険屋さんはもとより、銀行、証券会社、税理士事務所などが入り乱れて節税用の生命保険を企業へ提案する、ちょっとした保険祭りが起こっているようです。
この時期にお受けする経営者の疑問として多いのが「全額損金の保険と、半額損金の保険のどちらが良いの」というもの。
どちらが良いかは、その企業の業況や被保険者となる方の年齢、解約予定時期などで一概に言えませんが、全額損金(全損)の保険と半額損金(半損)の保険のある程度大まかな傾向を抑えておけば商品選びの参考となりますので、以下記載します。
1.保険商品
○全額損金
保険商品は、期間の短い定期保険(満了が70歳以下、もしくは加入年齢+保険期間の2倍が105以下)です。
一般的に返戻率は高くなく60~70%程度です。
弊社の取扱い保険会社ですと、エヌエヌ生命とマニュライフ生命の商品のみが返戻率80%を超えます。
○半額損金
期間の長い定期保険(長期平準定期保険)、逓増定期保険、終身がん保険、全員加入の養老保険です。
一般的に返戻率が高く、100%を超えるような場合もあります。
全額損金の商品よりも多様な商品選択があります。
2.特徴マトリックス
全額損金 半額損金
・商品種類 少ない 多い
・保険料 安い 高い
・返戻率 60~80% 80~100%
・解約最適時期 5~10年程度 4~20年超まで幅広い
全額損金の商品の魅力は、何と言っても「保険料全額が損金になる」ことです。目先の利益を抑えたいという企業には最適です。ただし、返戻率があまり高くないことや解約返戻金の高い時期が10年程度までということで退職金準備のような長期の資金準備には不向きです。
一方、半額損金の商品は節税効果は少ないものの、商品性が多様で高い率の返戻金を希望の時期に用意できるというのが魅力です。
是非決算対策で保険加入を考えられるときは、目先の節税だけではなく長期間で計画を立てた資金形成の手段として生命保険をご活用いただきたいです。