団体信用生命保険(以下団信)についてのお話です。
団信というと、住宅ローンを借りた時に必要になってくるモノという
イメージが強いと思いますが、事業保障の際に「債務保証」を目的として
役立てることが出来るものがあります。
住宅ローンも、借り受けた人が万が一の状況になった時に
代わりに債務を弁済するというものですが、その制度と同じです。
会社設立の際に融資を受けた債務者が、全額返済されないうちに
死亡・所定の高度障害になった場合に保険金が支払われる制度です。
メリットはまず全額が損金に算入できること。
また、医師の診査が不要で告知のみで申し込み可能です。
この事業保障を目的とした団信はあまり認知されていなく
現状では加入率が7%とも言われています。
融資額以上、もしくは以下の保障額設定が出来ないことや
融資実行後の加入が出来ない、限度額が1億円以上の設定が出来ない
など、まだまだ問題点も多いようです。
特に融資額以上の設定が出来ないという問題に関しては
例えば1億円の融資を受けて、1億円の保険金を受け取っても
益金として計上されるため課税額を考えると、
弁済に充てる金額としては足りないということも起こりえます。
民間の生命保険会社が提供している収入保障保険だと
保障額を自由に設定出来て、借入金返済中でも加入出来ます。
融資を受ける時は、会社の経営計画はもちろんですが
返済計画まで考えて、自分に合った適切な方法で行っていきましょう。