銀行で住宅ローンを借り入れると
各社で決められた金利で返済していく他に、
様々な独自サービスを開始している銀行もあります。
例えば人気を集めているイオン銀行は、住宅ローン借り入れをすると
「イオンでの買い物がいつでも5%OFF」など、
差別化を図っている所も多くみられるようになってきました。
中でも注目したいのは
住宅ローンを借り入れると疾病保障サービスを付与します、というものです。
特定疾病になった際に、住宅ローンが完済されるという魅力的な話ですが
医療保険の「特定疾病保障」と何が違うのでしょうか。
まずローンの方について確認しておきたいのは「支払い条件」について。
どのような状態になった時に、免除されるのかを確認しておく必要があります。
某Sネット銀行では
「8疾病について保障し、所定の状態になった際に、住宅ローン残高相当額が保険会社から支払われて、ローンが完済される」とあります。
所定の状態とは
→3つの特定疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)または5つの重度慢性疾患により就業不能になり、その状態が12か月を経過した場合・・・です。
これに対して、医療保険は
「○○と診断された時」となっているのがほとんどでしょう。
名前が似ていても別物と認識しましょう。
ローンの疾病保障は
→ローン返済時に消滅する期間限定保障
→ローンに対する残高相当額が支払われる
→所定の状態になった後、支払い条件までの間、相当の時間を要する
医療保険は
→商品によっては終身保障もある
→設定額内で自分で保障金額を設定できる
→入院・診断など、手厚くしたい部分を手厚くできる
概要でいうとこんなところです。
ただローンの方は、金利上乗せ無しで行っている銀行も多くあるので、
「ローンの借入サービスの一つで、いざという時にこういう保障あったな」
という認識をしておけば良いのではないでしょうか。
ただ「うちは住宅ローンで、特定疾病に対する保障は間に合っているから」
という認識は注意した方が良いです。
「名前は似ているが、保障内容も保障目的も別物」を覚えておきましょう