会社から経営者に対して貸し付けているお金を役員貸付金と言います。
貸付金は会社と個人の財布が一緒になってしまっている場合等に発生し、
個人で負担すべき費用を会社の現・預金から支払ってしているときに、仕訳上貸付金で役員個人への貸付にしているというものです。
この貸付金を放置し続け、額が膨らんでしまうと大きな問題に発展する場合があります。
一番の問題点は銀行が融資をする際に問題視することです。
銀行からすると、「うちからお金を借りるよりも先に、貸し付けている社長から
お金を返してもらえばいいのではないですか?」という判断になるわけです。
この貸付金を清算しない限り、銀行からは常に指摘を受けることになります。
ただ現実的には、膨らんだ額を一括返済できるだけの現金がないことが多く
貸付金をどのような形で清算すれば良いか、わからないで困っている
というケースをよく聞きます。
この対策方法の一つとして、生命保険が活用できます。
まず、会社は一括払いの終身保険に加入します。
(被保険者は貸付金の相手方になっている役員)
その一括払いの保険に対する、保険料の財源は社長がノンバンク等の金融機関から融資を受けて、確保します。
そして会社は、その加入した保険証券に質権を設定し、担保として金融機関に差し出します。
そうすると帳簿上の役員貸付金が、保険料積立金という純然たる資産に振り替わり、
役員の返済先が会社ではなく、融資を受けた金融機関への分割返済となります。これにより、まとまったお金がなくても、月々の返済で返していけるようになり会社の帳簿上でも貸付金が消えるというわけです。
(大体10年間くらいで返せる金額に設定することが多いです)
長く経営を続けていて貸付金が膨らんでどうしようもないという会社に対しては、検討に値する手段の一つと思われますので活用してみてはいかがでしょうか。
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