特定退職年金共済制度

本日は保険ではなく、退職金積み立て制度の一つをご紹介します。

特定退職年金共済制度をご存じでしょうか。

もともと税理士事務所に勤務する職員のための退職年金共済事業を

行うことを目的に、昭和59年よりスタートした制度です。

その後平成24年には「一般社団法人ぜいたいきょう」として

新たに、税理士事務所の関与先の加入も認められることになりました

退職金積立金としての役割を持つものは、この制度以外にも

様々な方法がありますが、この制度は従業員の方向けの制度のため

役員の加入は認められていないのが特徴です。

この制度は従業員の全員加入が前提となりますが

掛金は全額が損金に算入出来ます。(個人事業主は全額が必要経費)

また3口(3000円)から加入できるため、少額での調整が可能ということ。

利回りが比較的良いということ(複利で2%)。

この3点が主な特徴としてあげられると思います。

 

特に注目すべき点は複利で2%という点で

掛金に対して10年たった段階で100%を超えるのは

全額損金算入できるものの中では、なかなか無いと思われます。

 

国が実施している中小企業退職金共済制度との重複加入も

認められていますので、ニーズに合うようであれば顧問税理士に

ご相談し、加入を検討してみてはいかがでしょうか。