全額損金の保険・・・注意点

札幌で企業向け生命保険の提案を行っている(株)ぶらんけっと です。

 

生命保険は保険の営業マンだけでなく、銀行、証券会社、リース会社などの金融機関や、税理士事務所も代理店として販売をしています。特に、会社経営者の方は決算が近くなると、「この保険に加入すると税金対策になります」という提案を受ける機会があります。

 

最近の企業向け保険提案のトレンドとしては、「保険料が全額損金に算入できる定期保険」が主流となっています。エヌエヌ生命、マニュライフ生命などの保険会社から返戻率の高い商品が販売されています。40歳の方で大体ピークの返戻率が80%前後、30歳くらいの若い方ですと90%近い返戻率となります。

 

この全額損金の生命保険の注意点としては、

 ・被保険者の年齢が高いと返戻率が低い(ピークで70%前後)

 ・返戻率の高い期間が短い(5~10年前後)

 ・企業に利益が出続けないと、掛け捨て分が大きいためメリットが出にくい

という点があります。

 

被保険者の年齢や経営状況によっては、返戻率が90%を超える逓増定期保険(1/2損金)や、長期平準定期保険の方がメリットがある場合が考えられます。

実際、弊社が決算対策のご提案をする際は、必ず複数の商品をご覧いただいた上で、経営者の方の意見を聞きながら、全額損金の商品が良いのか半額損金の商品が良いのかをしっかり検討します。

 

「保険料が全額損金に算入できる」というのは、とても魅力的な響きですが、本当のそれが貴社に合っているものなのか、という点は是非慎重にご判断いただきたいです。

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